しかし、昨日、2014年9月1日の京都市内の最高気温は25℃と、涼しい一日であり、
(ちょっと気になって調べてみたところ、過去50年で最も最高気温の低い9月1日だった)
何なら、「ちょっと熱いお茶でも淹れようかなあ」と思うほどだった。
だが、ふと思い立って訪れたお茶屋さんで、宇治茶パフェソフトを食べた。
なぜだろう?…さして、好きなスイーツでもないのに。
たとえ、気温が27℃から30℃の間でも食べることはないのに。
「お茶屋さんならではの抹茶スイーツ」という触れ込みは非常に多い。
肝心なのは、それを提供するお茶屋さんが、どういった店かである。
スイーツに入れ込み過ぎて、お茶を置いていないお茶屋さんも少なくない。
図らずも、宇治茶パフェソフトを食べることになった「大谷園茶舗」さんには、
お徳用ほうじ茶から、品評会で受賞した煎茶や玉露、そして抹茶まで、
幅広い商品ラインナップと、地域に根付いていることを示す佇まい。
注文することが、ごく自然に思える「お茶屋さん」然とした雰囲気があった。
抹茶はもちろんのこと、ソフトクリームに使う原料はすべて、
茶審査技術五段というご主人が吟味されたとあって、確かな味わいだった。
滑らかな舌触りでありながら、それを邪魔しない程度に存在を主張する抹茶。
さらに、小豆、白玉、甘栗、ウエハース、ワッフルコーンのバランスも絶妙で、
研究開発を繰り返してこられたことが伝わる逸品であった。
これまで、「抹茶を使ったスイーツ」に驚くことなどないだろうと思っていたが、
地元の方の利用も多いと見えるお茶屋さんで、それが単なる思い込みであると知った。
お茶そのものを愉しむという基本スタンスを変えるつもりはないが、
その味わいを広めたいと、日々研究を重ねておられるお茶屋さんの試みにも、
しっかりと目を配っていこうと感じた次第である。
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