全国「玉露のうまい淹れ方」コンテストの京都府予選会が京田辺市で行われる――。
パートナーが見つけた記事で初めてその大会の存在を知った。
今回で「第9回」となる全国大会の本選は福岡市・八女市で行われてきた。
八女市と言えば、全国茶品評会の「玉露の部 産地賞」のタイトルホルダーであり、
数々の高級緑茶を生み出した本場・宇治の中でも、玉露を名産品とする
京田辺市からすると、最大のライバルと言える産地である。
京都府予選会は、「敵地に刺客を送り込む」ためのものと言って差し支えないだろう。
…と、面白がって特に迷うことなくエントリーをしたのだが、
いよいよ明後日が本番という今となって、なかなか難しいコンテストだな…と感じている。
事務局から送られてきた【競技要領】によると…
Ⅰ 対戦方法
①対戦方法は、予選は1班5人による一人勝ち抜き方法とし、各選手は審査用と選手本人用の試飲分を含む6人分の玉露を淹れていただきます。
②1回戦は、6班30名が競技を行います。
③決勝は、各班から1名の上位選手により、専門の審査員5人分の玉露を淹れていただきます。(選手本人の試飲分も淹れてもかまいません。合計6人分)
何が難しいかと言うと、「6人分」という量である。
普通の煎茶よりも少ないとは言え、なかなかの分量だ。
普段、せいぜい淹れても一度に2~3名分しか淹れたことがない。
「競技」で使用する急須や湯冷ましは「各選手」が持ち込むことになっている。
要は、普段使っている急須は容量が足りないのではないかという問題である。
京都予選会に出場する方は、このレギュレーションをどう受け止めているのだろう?
もっとも、いくつも茶器を持っているプロの方や、それに近い愛好家の方も多いだろう。
…勝ち負けのことを考えてどうする。
30名もの「選手」が、それぞれの道具を使って、真剣に玉露と向き合うのだ。
愉しくないわけがない。
別のグループの5名の選手が淹れた玉露を味わい、その優劣をつける審査が楽しみだ。
一体、どんな一日になるのだろうか?詳しいレポートは、また後日。