昨年末、京都府相楽郡笠置町にある天然温泉施設「笠置いこいの館」へ兄家族に連れて行ってもらった際、ロビーで見慣れない「草」が透明のビニール袋に詰め込まれプラステック製の箱(給食パン入れのようなもの)に積まれて販売されていた。
その一つを手に取り眺めていると、それは完全に「アカン草」のような形状をしており、ビニール袋の口は輪ゴムで縛られているだけで「この辺りではタ○マは合法なのか」と思わせる風情であって「完全に乾燥タ○マやん」と思ったがここは日本であり、その様なものが合法な訳がないのであって、ビニール袋に張られたシールを読んでみるとそこには「ひげ茶、月ヶ瀬産」と書いてある。
笠木町付近には云わずと知れた「茶所」である和束町、南山城村があり、奈良県との県境ということもあって「月ヶ瀬産のひげ茶」も近くの生産農家の方から仕入れて売っているのであろうと推測される。
この「出物」と呼ばれる仕上げ茶にならないお茶の副産物でよく耳にするのが「かりがね茶」という茎茶と葉が粉状になった「粉茶」ですが、「ひげ茶」は店頭などでは一切見かけることはない「レア」なお茶であり、茎の皮を薄く剥いである部分がくるくると巻いた状態が特徴的な茶産地でしか購入できない物なので即購入、250グラムで\325である。安い。
恥ずかしながら自分は「ひげ茶」の存在は知っていたが実際に手にするのは初めてであったので興奮していたのか、ひげ茶の隣にあった和束産の番茶も購入してしまい茶の量が多いので兄家族と半分ずつシェア。
自宅でひげ茶を淹れてみた。
いろいろやってみるに、ひげ茶はかなりの量を急須に入れないとあまり出ないので、これでもかというぐらいに「ひげ」を急須に入れる。
水色はキレイな黄金色、味は少々の酸味を含んでおり香りは緑が強い感じでさっぱりしていて飲みやすい。お世辞にも「めちゃめちゃ美味しい」とはいえないかもしれないが、爽やかな酸味でスッキリしたい時、二日酔いの朝、食後のお茶等にはとても良いと思う。
お好きな方はこのひげ茶の茶殻でふりかけを作って食されているらしく「ほんまお茶は捨てるとこないな~」と再び関心。
なかなか「ひげ茶」を購入するのは難しいと思われるが「茶所」と呼ばれる地域の宿、温泉施設などに行く機会があれば探して購入してみてはいかがだろうか。
昨日、月ヶ瀬へ行きひげ茶を購入しました。煎茶の薄い感じと聞き淹れてみると、煎茶より美味しくいただきました。わたしも安さが魅力で買いました。
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