お茶を購入すると包装の裏面に「美味しい淹れ方」なる説明書きがあることに着目し、今回はこの「説明書き」の通りにお茶を淹れてみるとどうなるかという実験をしてみました。
某有名茶屋の煎茶を説明書きの通り三人分。
①お湯をよく沸騰させます。(三人分200cc)
②急須に茶葉大さじ2杯(10g)を入れ、沸騰したお湯を80度位まで冷ましてから注ぎます。
③しばらくおいて、茶味が均等になるように注意しながら湯吞みに注ぎ分けます。
この時、急須のお茶は必ず最後の一滴まで注ぎきるようにしてください。
上記の通り淹れてみるに、なるほど美味しかったのであるが、ここで問題なのは80度位まで冷ましたお湯を茶葉が入った急須に入れるという件なのだが、これをすることによって80度の湯は使用する急須の大きさ等にもよるが大まかには10℃ほど下がる筈である。
10℃下がって70℃なら丁度良い上茶であるが、自分がここで「ん?」と思ったのは急須を温めていないという点であり、急須に沸騰したお湯を入れ、そこから湯のみ、湯冷ましという流れで70℃で淹れるのと今回のように80℃のお湯を何もしていない急須で淹れることに「差」があるのではないかと自分は思ったのだが、この疑問は次回に回すことにする。
流石に「お茶屋」の煎茶にある説明書きは説得力というか、当然であるが商っている商品を理解しておられるので「美味しく」淹れることは出来たが上で書した様な問題、或いは「しばらくおいて」という曖昧な表現をクリアにしたいところではある。
しかし、全てを真に受けることなく自分の「好み」で淹れればよい訳なので、あまりにもガチガチにマニュアル化するのもどうかと思うし難しい。
今度は大型スーパーで売られている比較的「良い」煎茶をこれまた説明書きの通りに淹れてみました。
スーパーの煎茶(二人分)
①お湯を充分沸騰させてください。(二人分180cc)
②急須、茶碗をあらかじめ温めておきます。
③茶葉6gを急須に入れます。(ティースプーン約2杯)
④少し冷ましたお湯(約70度)を急須に注いでください。
⑤約1分後お茶の色が均等になるように、ゆっくりと残さず茶碗に注ぎ分けてください。
上記の通り淹れてみるに、結果は「全くお茶が出ていない」という結果であり残念であったが、あと30秒ほど待てば結果は違ったと思う。
「条件」というのが様々にあって、上記のように淹れて「美味しく」淹れることが可能なのかもしれないが、ここで感じたのは「説明書き」を頭の片隅に置きながら「自分なりの淹れかた」を見つけ出すというのが大切なのであり、1回の失敗で「このお茶アカンわ…」とするのではなく様々な角度からアプローチすることによってそのお茶の持つ「ポテンシャル」を引き出すというのも面白いのではないかと思った今日この頃なのであるが、こんなに長々と書いて一体誰が興味あんねんと嘆きつつ筆を置くことにします。
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